歌手としての和久井映見さん

和久井映見さんの歌を聴いたことがあるだろうか。

彼女はWinkレコード大賞を受賞した次の日、同じくポリスターから1990年1月1日にCDデビューしている。

驚くことに、デビューから1997年までの間にベストアルバムを除いても8枚のアルバムを出しているのだ。

 

わたしが初めて彼女の歌をしっかりと聴いたのは、去年の秋だった。ちょうど『青天を衝け』で和久井さん演じるかっさまの出番が終わった後ぐらいだ。

何気なく調べていたときに、「あれ、歌ってたんだっけ?」と気になった。なんどもWikipedia読んでいるはずなのに、忘れていたのだった。もしくはスルーしていたのか。

気になったわたしは、聴いてみた。

すると……

 

吸い込まれていった、彼女の魅力に。

耳から。

 

元々、和久井さんは好きな女優の一人だった。

特に『動物のお医者さん』と朝ドラ(『ちりとてちん』、『ひよっこ』)の彼女が大好きだ。

そして『青天を衝け』のかっさまもとてもすてきだった。

でも、歌手としてもこんなに魅力にあふれていたとは!

 

それから彼女の歌をちょこちょこ聴くようになった。

自然とCDも欲しくなり、まずはシングル曲を知ろうとアルバム『SINGLES』を買った。

それが去年の12月。

和久井さんの誕生日(12月8日)に聴き始めた。

SINGLES

最高。

それ以来、偶数月にCDを1枚ずつ買うようにし、就寝時に毎日のように聴いている。

 

なんでこんなにハマってしまったのだろう。

声と、90年代の楽曲の雰囲気なのかな、とは思う。

だけど、やっぱり理屈とかどうでもよくて、とにかく、和久井さんの歌を聴くと「好き!!」となるのだ。

 

ただ、悲しいかな、こんなに好きなのに和久井さんはもう歌手活動をしていない。

生で聴いてみたいと思っても望みは薄い。

作品の中で歌ってくださる機会はこれからもあるだろうが、生は限りなく可能性は低いだろう……

ひたすら、テレビ越しでもいいから歌ってくれないかな、と願いながら、CDを聴くしかないのだ……

 

和久井さんの歌について、Twitter等で触れられている方は、たまに見かける。だが、詳しい感想はなかなかないように思う。

検索してはいるのだが、数えられるほどしか今は見つからない。90年代に歌手活動をしていたこと、テレビではあまり歌われなかったことを考えるといたしかたない。

しかし、わたしのように、彼女の歌にハマる人はこれからもいるはずだ。

そこで、わたしは思った。

ならばわたしが書こう。

 

というわけで、これから少しずつ和久井さんのアルバムについての感想を書いていきたいと思う。

音楽についての知識はほぼないし、そんなに上手く感想も書けないかもしれない。だが、少しでも共感してくださったり、彼女の歌について興味をもっていただければ、幸いである。